【こども禅のつどい2023 7月29~30日・1泊2日にて開催】

コロナ禍前には、自元寺護持会青壮年部のご協力のもと、1日だった禅のつどいを1泊2日にして開催していました。

昨年は1日開催でしたが、本年より再開いたします!7月29日~30日となります。

青壮年部、地域の皆さまのご助力は元より、みんなのテラコヤに携わってくれているNPOインターン学生の力も加わり、充実したものになると思います。

 

 

坐禅や写仏もありますが、森の中での自由時間や自分たちで考えて動いてみる時間も予定しております。 

 

また2日目の昼は懇親バーベキューです。

楽しみながら、子どもたちのこと、地域のことを肩ひじ張らずに語り合える場になれば、よきコミュニティーづくりが出来れば幸いです。 

 

7月最後の土日は、お寺で過ごしてみませんか?

 

多くの方のご参加、お待ちしております!

日時 令和5年7月29日(土)9時から翌30日(日)15時まで

※1日目、2日目のみの参加も可能です。

※送迎の都合など、時間に合わせてお預かりできますのでご相談下さい。

場所 自元寺本堂(宿泊場所は男女別になります)

連絡先 電話:0551-35-2245(FAX兼用) 携帯:090-8846-3033(山﨑)

     e-mail:jigenji1570@outlook.jp

    申込フォーム https://forms.gle/MtQkZUZzpZKzQCzs6 

対象 小中学生 及び 保護者の方        

持ち物 タオルケット、筆記用具、着替え、洗面用具(お風呂に入れるもの)

服装 運動のできる服、体操服等ゆったりした服(スカート不可)

参加費 1人1,500円(傷害保険、入浴料含む)

※親子BBQ参加費は別途(大人3,000円・こども500円・未就学児無料)

申し込み 申込フォームもしくは用紙へ必要事項を記入の上、自元寺へお申し込み下さい。(FAX可)

締め切り 7月21日(金)まで (定員20名)

こども禅の集い 日程表
9:00~9:15受付・集合5:30~5:50起床・洗面
9:15~9:30開講式5:50~6:10坐禅
 9:30~10:15散策6:10~6:30朝のおつとめ
10:30~11:00坐禅6:30~6:45ラジオ体操
11:10~12:00お楽しみ学習①6:50~7:30朝食(玄米のおかゆ)
12:00~13:00昼食(カレー)7:30~8:00作務(外掃除)
13:00~14:00写仏8:00~8:45休憩・自由時間
14:10~15:40ほうとう作り体験8:45~9:30お楽しみ学習②
15:45~16:10片付け・掃除9:40~10:40お楽しみ学習③
16:15~17:45お風呂10:40~11:15感想文
18:00~18:45夕食(ほうとう)11:15~11:45掃除
19:00~19:30坐禅11:45~12:10閉講式
19:40~20:50花火(予定)12:15~15:00親子BBQ
21:00~布団敷き・就寝15:00~片付け・解散

※就寝時は、座布団を布団として使用します。布団・寝袋等の持参も可能です。

※貴重品などは持たせないで下さい。

※親子BBQ参加の場合は、備考欄、申込フォームに参加人数をご記入下さい。

※参加費は、申込時もしくは参加当日にお持ち下さい。

ご不明な点がありましたら、自元寺・山﨑までお問い合わせ下さい。

4月8日(土)「大般若会法会・お花まつり」開催のお知らせ

令和5年の大般若会とお花まつりのご案内です。

本年は通常の形での開催とさせていただき、広く皆様にご参加いただける法要を執り行います。檀家の皆様をはじめ、自元寺にご縁のある皆様のご参加をお待ち申し上げております。

日時                 4月8日(土)  

11:30       集合

11:30~12:00    昼食(お弁当)

12:10       東北大学大学院臨床宗教教養・実践講座での学び

          「臨床宗教師とは?」住職による講話  

13:30       法要開始(花祭り)

14:30       解散

祈祷供養料    金6000円(郵送料等含む)

振込用紙をご希望の方は、自元寺までお問い合わせください。3月末日締切となります。

本年は、法要の前に住職による講話を行います。

内容は、住職が大学院で学んできた内容を皆様にお伝えする予定です。住職は2年間、東北大学の大学院で「臨床宗教師」の実践講座を履修いたしました。これは、被災地、医療機関、福祉施設などの公共機関で心のケアを行うことを目的とした講座です。

大切な方を亡くされた時、法要の時、僧侶の法話を聞いて悲しみが軽くなった経験をお持ちの方がいらっしゃり、また、東日本大震災が起きた後、地域の宗教指導者が宗派を超え、力を合わせ被災された方々の心のケアにあたったニュースもありました。逆に、多くの反省が露出したことも事実です。

心のケアに当たる専門家には、精神科医や臨床心理士など様々な職種があります。しかし、スピリチュアルな側面からもアプローチできるのは宗教者ならではの強みです。

この新しい取り組みを皆様と、より良い寺院の在り方につなげていくためにぜひ皆様と学びを共有させていただければと考えております。ぜひご参加ください。講話の後は法要にて大般若経を転読し、今年一年が皆様にとって幸せで平穏な年であるよう祈ります。

今年3月からマスクの着用場面が緩和され、5月からは行動制限も大幅に緩和されます。街の様子を見ると、徐々に人との交流も活発になってきたように感じます。この年この時期に、幸せを願うこの祈りの場所で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

※写真はコロナ禍前のものです。ご寺院様の参加は本年も縮小しておりますが、縁ある皆さまにご来山頂けますことを願っております。

学びあう「みんなのテラコヤ」活動 再開しました【次回 2/25 10:30~】

「みんなのテラコヤ」とは、主に山梨県のお寺の境内で『誰もがはたらき、学び合える場(コワーキング・コラーニングスペース)』です。北杜市で活動をする「NPOトイロ」さんが企画・運営をしています。新型コロナウイルスの影響で、オンライン・縮小開催しておりましたが、現在も月1回ペースで活動を続け、2023年1月29日より本格的に再開されました。自元寺も2018年から活動のお手伝いをしており、今年で5年目に突入しています。

1月29日に開催されたイベントは、「子どもも楽しい、大人の休日~みんなのテラコヤin自元寺」。大学生が企画を考え、自元寺は会場を提供させていただきました。自元寺境内を子どもたちの遊び場として開放。運営スタッフが一緒に遊び、大人たちもゆっくり過ごせたようです。

自元寺の庫裏に加え、森や広い庭も会場に大人も子どもも思い思いの時間を過ごしました。大人は会議や仕事(新庫裡はWi-Fiが使えます!)また森の中での学びの時間で充実した時間を過ごしてくださったようです。
子どもたちも子ども同士でゲームをしたり、ハンモックで横になったり、マシュマロを焼いたり、庭で遊んだりと、家では出来ない遊びを楽しみました。お墓参りに来られた檀家さんのお子さんとテラコヤ参加の子どもたちが一緒になって遊ぶ場面もあり、穏やかな気持ちになりました。見守りのスタッフの皆様、ありがとうございました。参加したのは小さな子どもたちだけではありません。観の間では宿題に向かう中学生もおり、お寺の広いスペースを有効活用していただけたようです。
住職は檀務があり寺務所で仕事をしておりましたが、多くの人がお寺に集い、にぎやかな声が響く、ゆるやかな時間が流れているのはとても心地よいものでした。

ゆるやかにつながる、みんなのテラコヤ。次回は2月25日(土)10:30~15:30です。
「子どもも楽しい、大人の休日~みんなのテラコヤin自元寺」
1月と同様にコワーキングスペースの開放、カフェスペース、外遊びなどに加え、2月は住職も参加する「デスカフェ」「写経・写仏のじかん」なども考えています。
小さなお子様がいる方も気軽に参加できるよう、保育士免許をもったスタッフが一時預かりを企画しています(有料)。焚き火でマシュマロ焼き、芋をお持ちいたければホカホカ焼き芋もできます。初めての方もお気軽にどうぞ。

予約・イベント詳細は下記URLか、QRコードよりご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしています。

http://ptix.at/Fs4qE1

https://fb.me/e/3jaRjfNau

2023年、新年のご挨拶を申し上げます

新年あけましておめでとうございます。
この冬は新型コロナ感染症による行動制限もなく、賑やかな年末年始を過ごされた方も多いことでしょう。

昨年の自元寺は行事も多く、忙しいながら実りの多い年となりました。
まずは。3月には庫裡の耐震改修工事が竣工し、6月に落慶法要を行いました。明るく過ごしやすいだけでなく、十分な耐震補強を施され、より安心して集える場となりました。内覧会で庫裏をご覧いただいた方にも、「古いものが活かされていて親しみが持てる」「厨房が使いやすそう」「スロープが便利」などのありがたいご感想を頂いております。また、12月には表千家同門会・山梨県支部様主催の150人もの方が集まる茶会が催されるなど、新たな形で庫裏をご活用頂く機会にも恵まれました。初めてのご縁をいただいた皆様を新鮮な気持ちでお迎えし、様々な世界の方と触れ合える良さを実感しました。

10月には現住職の祖母葬儀をお勤め致しました。多くの縁ある方や地域の方にお越しいただき、祖母を偲ぶことが叶い嬉しく思います。久しぶりに再会された方も多く、話の輪が広がっておりました。祖母が繋いでくれたご縁の感じられる、あたたかな雰囲気の葬儀となりました。

これらの大きな行事が無事に終えられましたのも、総代・実行委員、檀信徒皆さまのご助力、深いご理解あってのこと。心より感謝申し上げます。

2023年、新年の行事も併せてご報告いたします。
自元寺では毎年正月5日、開山(お寺をひらかれた僧)さま、歴代住職方への報恩供養をお勤めしています。本年も縁あるお寺さま、総代さまと寺族にてお参りすることが出来ました。(今年で424回忌となります)
会社であれば30年を経過すると「老舗」に数えられるといわれていますが、自元寺は開山より453年の長きにわたり続いて参りました。その意義を常に問いながら、また縁ある皆さまとともに考えながら、これからも大切に守られる寺院であり続けられるよう、精進して参る所存です。

コロナ禍、物価高騰、戦争…さまざまな諸問題が山積の現代社会、心が揺らぐこともあるでしょう。きちんと軸を据えて、ともに歩んでいけますれば幸いです。
皆様もさまざまな行事、また思い立った時、お気軽に自元寺にお越しいただければと思います。
「一人ひとりがつながる『おらが寺』を目指して」これからも古より続く良きご縁と伝統を大切にしながら、ゆるやかに進化を続けてまいります。

表千家同門会 山梨県支部主催の茶会を開催いたしました

12月4日(日)、表千家同門会山梨県支部主催の茶会が庫裏にて開催されました。

当日は、表千家の同門、150名近い方がお越し下さいました。

茶道に携わる方の身のこなしの美しさ、対応のやわらかさ、動きの無駄のなさに感服し、おもてなしの究極の形を目の当たりにした気持ちです。また、茶道に関する書、華、書、お香、仏教への造詣の深さも素晴らしく感じました。特に襖にある先代の遺墨にも触れてくださったこと、感無量です。

感激したのが、最後のおそうじ(畳を拭き上げて下さっていました)まで、細やかにお心遣いいただいたことです。茶道に携わる方々の、謙虚さやご配慮に頭が下がるのと同時に、永平寺での修行の初心を思い出し、背筋が伸びる思いがしております。

このような大きな茶会は、自元寺でも初めての試みでありました。寺院側も不慣れで不手際があったことや、子どもたちの声が響いてしまった事など、心苦しく感じておりました。しかし「道」を歩まれる皆様の寛容さに包み込んでいただき、素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。再びのご縁がございますことを、心より願っております。

本当に素晴らしい茶会でしたので、またの機会がありましたら、ぜひとも檀信徒の皆様にも茶席にご参加いただけるような体制を整えられたらと感じました。

今回ご縁をいただきました、表千家同門会 山梨県支部の皆様に心より感謝を申し上げます。

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ここ自元寺でも、檀信徒の皆様と地域の皆様向けに茶会を催しております。

茶道と禅宗の組み合わせを、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、現在広く知られる茶道の成り立ちに、禅宗が深くかかわっています。

戦国時代、大名たちの間で茶の湯が大流行しました。始めは豪華絢爛、パーティーのような茶会が催されていましたが、それに異を唱えた千利休によって、精神性を重んじた茶の形式「わび茶」が完成しました。

利休は、曹洞宗と同じ禅宗である臨済宗寺院での修行を経て、わび茶を完成させました。無駄や虚飾を省き、深い精神性を重んじる事で、茶を通して、悟りの一つの形に至ろうとしたのだそうです。『茶禅一味(ちゃぜんいちみ)』という言葉も残しています。

たゆまぬ稽古(お点前)を重ねることで無我の境地に至ろうとするのは、日々修行を重ねる禅宗の考えと共通するものです。長い年月のなか受け継がれ磨き抜かれてきた所作はひたすら美しく、初めて見る人にも感動を与えます。

道を究めようとする方々の美しさは、目的への深い理解と日々の積み重ねがあってこそなのだなと感じられた一日となりました。

参考

https://www.sankei.com/article/20220903-P37FVBWCNRPYNBJURQDVW5WWNQ/

https://shop.senchado.jp/blogs/ocha/20210608_256

11/25(金)・26(土)「庫裡内覧と精進料理の会」のお知らせ

11/25(金)・26(土)「庫裡内覧と精進料理の会」を開催いたします。食材の準備の都合上、11/18(金)までにお申し込みをお願いいたします。

定員を設けております。檀家の皆様を優先いたしますが、その他の皆様も余裕があればお申込みいただけます。地域の皆様にも是非ご覧いただきたい温かな場ですので、どなたでもお気軽にご参加いただけましたら幸いです。

内容は、両日とも同じものです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

【日程】

11/25(金)・26(土)

【時間】
10:00~  受付
10:30~  小和田哲男先生ご講演上映(1時間)
11:30~  住職、建築部会による内覧説明
12:00~  精進料理説明・食事
13:00     解散予定

【お申し込み方法】
電話、メールにてお願いいたします。
ご参加される方の
・お名前
・ご連絡先
・食品アレルギーなど
をお伝えください。

電話 0551-35-2245(Fax兼)  メール jigenji1570@outlook.jp

【費用】
無料

【締め切り】
11/18(金)までにお申し込みください。

【信玄公祭り】馬場信春(信房)公の北杜隊が自元寺より出陣しました

10月29日、約3年半ぶりの信玄公まつりが開催されました。信玄公祭りのハイライトは日本でも最大規模の武者行列。甲冑を着た1000名以上の武者たちが甲府の街を練り歩きます。

武田二十四将、武田四名臣の一人である馬場信春隊は、自元寺より出陣式を行いました。

北杜市が馬場信春隊を担当するのは2年に1回で、例年は自元寺での墓参の後、道の駅に移動し出陣式という流れです。本年は観光課のご尽力により、自元寺において、墓参から出陣式までが開催されました。

境内に鎧武者が集まる姿は、圧巻の歴史絵巻です。厳かなお寺の雰囲気とも相まって、まるで現代日本ではないような雰囲気でした。また、勝利を願う出陣式には、清めの酒が欠かせません。この場にふさわしい地元の酒、七賢を盃で酌み交わしての出陣式です。出陣の「ときの声」も何とも勇ましく、この場所だけ時代が巻き戻ったように感じられました。

信春公の治めたこの地、特に縁の深いこの場所で出陣式まで行えたことは大変喜ばしいことです。当日は総代さまを始め、檀信徒の皆さま、地元からもたくさんの皆さまにお越し頂き、厳かでありながらにぎやかな出陣式となりました。特に総代さまにおかれましては、お忙しい中、受入れ対応、隊全体の墓参お手伝いなどを頂きました。ありがとうございました。

上村北杜市長、加藤市議会議長よりも激励の言葉があり馬場さまの功績、北杜市の誇る偉人とたたえられ、大いに隊の士気を高めていただいたと思います。

皆様の笑顔と声援に見送られ、現代の鎧武者達は甲府の街に出陣していきました。

住職も、事前学習会や打合せなどに微力ながら助力ができ、充実感と共に、清々しい気持ちで出陣を見送ることが出来ました。準備よりご協力下さった皆様にも心より感謝申し上げます。

さて、馬場信春公役に選ばれたのは、北杜市在住でトライアスロンのプロアスリート、栗原正明(通称・エース栗原)さん。栗原さんは、北杜市を中心に活動するアスリートです。ここ北杜市の魅力を、競技を通じて様々なメディアで発信し続けていらっしゃいます。その活動が高く評価され、やまなし大使や、北杜市のふるさと親善大使にも 就任されました。

信春公は「不死身」と称えられる程に強い武士だったと伝えられています。70回以上の出陣で傷一つ負うことがなかったと伝えられる程です。

自分を鍛え、戦い続ける栗原さん。そして数々の戦を戦い抜いてきた信春公。戦う場所や時代は異なりますが、栗原さんの鍛え抜かれた姿は信春公に重なるところがあったのではないかと思います。

今年の信玄公祭りも、地域皆の笑顔やご縁が広がる素晴らしいものとなりました。いで立ちこそ戦装束ではありますが、平和な世の、笑顔あふれる催しであり続けるように願っております。

エース栗原さん オフィシャルサイト

https://www.acekurihara.xyz/

先々代住職妻 山崎彌生の本葬儀を行いました 

去る10月7・8日、祖母、自元寺先々代住職妻、山崎彌生の通夜と本葬儀を行いました。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大時期に重なりましたため、1周忌に合わせての実施です。命日は令和3年10月8日、93歳で天寿を全うしての逝去でした。

通夜は涙をこぼしたような冷たい雨の降る日となりましたが、葬儀の日には一転し、気持ちの良い秋晴れとなりました。

一年越しの葬儀となりましたが、祖母とご縁のある皆様が想いを込めてお焼香やお参りをしてくださる、あたたかな儀式となりました。参列が難しくても、ご自宅から手を合わせて下さった方もいらっしゃると聞き及んでおります。

また、ご参列くださった皆様との会話の中で、家族も知らなかった祖母の一面を知り、改めてその人柄が素晴らしいものだったのだなと感じました。

例えば、早くに配偶者を失った方の話を伺いました。小さなお子さんを抱えながら朝早く仕事に出かけなくてはならなかったそうですが、頼れる人もおらず、保育園も空いていない時間です。途方に暮れたその方は、お子さんを彌生先生のいる自元寺に預け仕事へ。お子さんは祖母とともに保育園に登園したそうです。現代だときっと「仕事の枠を超えている」と言われてしまうかもしれません。でも、祖母は困った人がいれば当然のように、身内のように手を差し伸べていたのです。

きっと、裏表のない祖母は、誰にでもそうしてきたのでしょう。お寺に身を置く寺族としても、保育士としても、真摯にその人その人に向き合い、寄り添う祖母の姿勢があらわれていたように感じます。

住職も「ばあちゃん」への想いが深くなった儀式でした。

戦争を乗り越え、その後の激動の時代も乗り越え、一言では表せられないような苦労をしてきたであろう祖母。大変な事も多かったと思いますが、祖母との思い出を懐かしそうに語る皆様のお顔を見ると、人とご縁に恵まれた、豊かな人生だったのだろうと思います。

教区の寺院、法類、親類の寺院、総代さんをはじめ、関係各位の皆さまにも多くのお力添えをいただきました。また、地域からも沢山の方がお越し下さり、祖母を偲んでくださいました。

祖母とご縁のあった全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

葬儀のお知らせ記事

山崎彌生の話記事

祖母 故 山崎彌生の本葬儀のお知らせ

自元寺先々代住職の妻、故 山崎彌生の本葬儀についてお知らせいたします。

令和3年10月8日に93歳で逝去しました祖母の本葬儀を、1周忌法要と合わせてお勤め致します。当日は祖母とご縁のあった沢山のお寺様と共に法要を行う予定です。

また、地域で祖母にご縁のあった皆様とも、ぜひ亡き祖母の事を偲びたく存じます。

【日程詳細】

通夜  10月7日(金)午後5時から

本葬儀 10月8日(土)午前10時から

場所  自元寺本堂

※駐車場の用意はございますが、限りがありますので可能な範囲で乗り合わせ、近隣の方は徒歩にてお越しいただけますと幸いです。

連絡先  0551-35-2245(Fax兼)

9月20日の葬儀委員会で詳細が決まり次第、町内檀信徒の皆様にも詳細をご案内します。

昭和、平成、令和と三つの時代を生き抜いた女性でした。祖母の人生をひも解くと、その人生は決して平坦なものではなかったようです。

祖母は、昭和4年3月31日、現在の韓国南東部で生まれました。祖母の父は朝鮮半島で商いをして成功したため、娘時代は裕福な暮らしをしていたそうです。姉妹ひとりひとりにお手伝いさんがつくほどだったと聞きました。

その後終戦を迎え、女学校卒業し、そのまま17歳で、母方の伯父である26世大仙秀雄(たいせんしゅうゆう)方丈の住職地・自元寺へ迎えられました。

終戦後、日本のほとんどがそうであったように、寺も厳しい時代でした。祖母も例外ではありません、慣れない田畑や果樹、動物の世話、養父である秀雄方丈と共に、様々な苦労をしてきたそうです。22歳のころに、先々代住職の正道方丈との縁談があり「お父さま(秀雄方丈のこと)がよいとおっしゃるなら」と、翌年、正式に秀雄方丈と養子縁組、正道方丈と結婚しました。

ほどなくして長男・秀道が、その4年後には長女・貴志子が誕生、一男一女に恵まれました。先代住職の秀道が生まれた日は凍えるような日だったそうですが、それでも祖母はお産婆さんの食事を用意してお産に臨んだそうです。時代とは言え、その力強さに驚きます。

父が生まれて翌年には白州町になる前の菅原村の保育園に勤務、同年に明星保育園を運営し始めます。このとき1歳の息子も連れてお勤めしていたそうです。その後白州保育所が設置され、初代町長である古屋五郎氏にこれまでの経験を買われ入職。その後保育所所長に任じられ、定年まで勤め上げました。

保育園を退職したのちも夜遅くまで田畑を耕していました。大きなお寺の行事の際、檀家さんの女性陣とともに料理を作ったり、お寿司をつけていたりした姿が印象に残っています。

寺院・田畑も護持しながら、保育所所長も兼任し、真のキャリアウーマンであったと思います。働き者の一言では語れないほど、お寺のため、地域のためにその力を発揮し続けました。

私たち孫の健康も気をかけてくれて、手作りのみそをつけたおにぎり、自宅で漬けた沢庵、りんごに牛乳がおやつの定番でした。今でも無性に食べたくなる祖母の味です。

また、祖母は忙しい生活の中でも楽しみを見つけていました。短歌が好きで、町の短歌の会に参加して、節目節目でうたを作っては私たちの成長を喜んでくれていました。

鳥原の福昌寺に移ってからも小さな畑で野菜を作り、檀家さんと庭でおしゃべりすることが楽しみだったようです。認知症が出てきても、「甘酒は?お菓子は買ったか?」とまず檀家さんのことを思う寺族としての姿勢には、本当に頭が下がる想いがいたします。

晩年は千葉の叔母のもとで穏やかに過ごしていましたが、令和3年春ころ、体調を崩し入院、療養。令和3年10月8日、逝去いたしました。

祖母の人生は、お寺のため・地域のためにあったように思います。夫である先々代住職から心より信頼され、地域の人からはお寺のおかあさんとして、園児たちからも「やよい先生」として愛され、多くの人が祖母とご縁を持ってくださいました。

祖母とご縁のあった皆様と集い、祖母の苦労がありながらも実り多く豊かであった人生を偲んでいただければと思います。

8月21日こども禅の集いを開催しました 

8月21日、お子さんを対象にした「こども禅の集い」を予定通り開催いたしました。

3年ぶりの禅の集い、当日は小学5年生から3歳まで10名の子ども達が参加。自元寺に子ども達の楽しそうな声の響く、よい一日となりました。

大人たちは、護持会青壮年部3名、保護者1名、樂禅師(アメリカ人僧侶)、自元寺山内から4名が参加いたしました。

大人も子供も楽しい夏の1日になりました。
まずは散策から。自元寺~白州小~花水の坂~湧水・わさび見学~赤坂~自元寺のコースで、1時間以上楽しみました。30度を超える暑い日でしたが、小さい子も皆よく頑張りましたね。

その後禅体験を行いました。10分の坐禅を2回、午前と午後にも行いました。お寺に来ることが初めてのお子さんも多い中、良く取り組めました。コツをつかめたのか、午後の坐禅体験では集中するのが上手になっていきましたね。写仏も皆真剣に取り組んでいました。

その後は、昼食づくりを行いました。メニューはみんな大好きなビーフカレー・ミニトマト・漬物・フルーツです。皆で楽しく食事を囲んだ後は、命を余さず頂く感謝の気持ちを込め、パンで食器をぬぐいました。

お楽しみのスイカ割りは大盛り上がり。皆たくさん食べましたね!合間には本堂で鬼ごっこなども。あんなにたくさん動いた後でも、スキマ時間で全力で遊ぶ子どもたちのパワーに大人たちは圧倒されっぱなしでした。

楽しいこともたくさん、真剣に取り組む時間もあり、メリハリのある時間になりました。

参加してくださった子どもの皆さん、お寺での楽しい思い出を持ち帰って、新学期も頑張ってくださいね。

さて、この催しは先代の住職が始めたもので、40年以上の歴史があります。今の形になったのは5年前です。
近年、少子化の影響で子どもの集まる機会が少しづつ少なくなっています。クラブ活動も制限され、さらにコロナが追い打ちをかけ、子どもたちが互いの家を行き来するということもかなり減っていると伝え聞いております。

そんな中、青壮年部の皆様と「子どもたちに何かできることはないか」と考えました。自元寺という、地域に根ざす寺院施設とコミュニティを活用しながら、子どもが主役の楽しい1日を企画してくださったのです。

青壮年部の皆様もお忙しい中、地域の子供たちのために手と目をかけてくださり本当にありがたく思います。

この土地で育つ子供たちが、地域の大人の温かさを感じられ、いつか次の世代にも、その温かさを繋いでいけたら嬉しいことだなと感じています。