9月20日(日)午後1:30より、大施食会の法要を執り行いました。
当日は9月初頭から続いていた暑さも和らぎ、天候にも恵まれ過ごしやすい秋の一日となりました。
例年であれば大施食会の法要には多くの檀家の皆様にご参加いただいておりますが、本年度は規模を大幅に縮小し執り行いました。
法要には総代さん11名の方にご参列いただきました。僧侶も例年の半数ほど、親戚や法縁の方丈様、6名にお手伝いをいただきました。
僧侶・総代の皆様方には本堂でも十分な距離を保っていただき、送風機での換気も行いました。前後の消毒のほか、法要中もマスクを着用しての参列をお願いいたしました。
ご協力いただくことの多い法要となりましたが、皆様に快くご協力いただき、恙なく執り行うことができました。本当にありがとうございました。
例年ですと多くの檀家様や僧侶でにぎやかなご供養となるのですが、今年は落ち着いた法要となりました。厳かな雰囲気でまた違った良さがありました。
とはいえ、やはり寂しい気持ちもあります。例年であればたくさんの方にご参列いただき、ご詠歌も詠う賑やかな法要です。法要はもちろんのこと、ご詠歌を大人数で詠う一体感や荘厳さは、得難いものと感じてくださっている方も多いのではないでしょうか。(ご詠歌を『仏教のゴスペル』と表現する人もおり、言いえて妙だと感じました。)
また、法要の前後には久々に会う方々の話に花の咲く姿もあり、ご縁を繋ぐ場としての寺院の役割も感じられておりました。
一日も早く、皆様と心安らかにお会いできる日が来ることを祈っております。
【お彼岸について】
この日はお彼岸中でしたので、墓地にも大勢の皆様がお墓参りにいらっしゃいました。
お彼岸はお盆と同じく先祖供養を行いますが、少し意味合いが違うといわれています。極楽浄土のある真西の方角から太陽が昇り沈む日の前一週間は、善行を行い善い功徳を積む期間として理解されるようになり、お寺参りやお墓参りを行うようになったといわれています。ご先祖様とのご縁をつなぐお盆とは異なり「ご自身の修行」としての意義があるといわれています。春と秋にお彼岸があるのは、一度行ったらそれで終わりではなく、繰り返し行うことが大切という意味もあるようです。
参考:曹洞宗ネット