降誕会・大般若会ご祈祷無事に終了いたしました!

先般ご案内の当山恒例・花祭り(仏誕会)・大般若会祈祷を、昨年同様、僧侶は六名と少人数ではありましたが、檀信徒の皆さまにはコロナ禍前の形で、昼食をお出しする形をとらせていただきました。

拙い住職の話ではありましたが、四十名のご参加の元、何とか終えることが出来、人の集うことの大切さを感じる法要となりました。

臨床宗教師についてのお話と参加者皆さんで、「死」ついて語り合いました。

降誕会では慶讃の法要の後、皆さまにも誕生佛さまに、甘茶かけをしていただきました。

仏教では人間は孤独だと説きます。あらゆる絆から切り離されて死に際しても一人、生きている間もずっと、天涯孤独であり、愛も絆も幻想に過ぎない。それを諦めなさい、と説いています。

一方で、因縁説を唱えるのもまた仏教です。絶対的なものはなく、縁によって私たちは「生かされている」というお示しです。

不安定な人の世に生きて、また死というものに直面しても、人間は孤独な存在ではなく、常に何かとつながっている。むしろこちらの方が、合点がいくという方が多いのではないでしょうか。

昨年度の講義で、人間は孤独であるが、孤独ではない、こんなお話を聞きながら、その時は禅問答のように感じていましたが、お線香の香りと仏花の満ちたお彼岸の境内で、皆さまの真摯に手を合わせる姿を拝見すると、私たち日本人は古来より、自然とそのどちらにも渡る広い視野をもって、歩んできたのでは、と考えるようになりました。

この法要で、皆さまがにこやかに過ごされている光景は、孤独にも、つながりにも偏ることない、中道をもって、「いま」を大切にされている姿勢そのもののように感じました。

また今回はご祈祷内容を希望の方には記入して頂く方式を取りましたが、いかがだったでしょうか。またご意見なども頂戴できますと幸いです。

皆さまのそれぞれの祈りを込めて、大般若会の法語をとなえる。
祖父(自元寺27世・先々代)出身の山梨市牧丘町より、ご住職・若月和道師とお弟子様・和信師。
左より、法類で長坂町・龍澤寺住職・古屋良彦師、龍澤寺の弟子で住職の弟・元道師、アメリカ人僧侶・樂禅師。道場を清める浄道場をつとめる。
和信師の祈祷太鼓は檀信徒のみなさまも絶賛されていました。

法要後は総代さま、青壮年部の皆さまと懇親会を行いました。

今年度よりは、総代さまはじめ、青壮年部や多くの志あるみなさまと、寺院行事を展開していきたく思います。

考えのまとまらないこのように未熟な住職ですが、今年一年、皆さまがお元気でご精進下さいますよう、気持ちを込めてお勤めいたしました。今後ともご指導賜りますようお願い申し上げます。

なお、古くなったお札はお越しの際やお会いする折などにお預け頂ければ、お焚き上げを致しますのでお申し付け下さい。

最後になりますが、写真撮影、提供いただきました溝口克己さまに御礼申し上げます。

令和五年四月吉日

      白砂山自元寺住職  山崎秀典 頓首

【寺カフェ再開します!】

春真っ盛りの白州です。

コロナ禍、しばらく中断していた寺カフェが本格的に再開いたします。

次回は4月29日(土)15時より。

自元寺にて行います。

「もしバナカード」を使って、ご自身の余命が半年であったら、何をしたいのか、何が出来るのかをいっしょに考えていきたいと思います。

https://www.smartkaigo.jp/contents/moshibana.php

私も衝撃的な体験でした。

一人称の死、つまり自分の「死」は体験しようがありません。

でもそれを仮定することで、自分が何を大切にしたいのか、するべきなのかを考えることが出来るかもしれません。

そしてそれをできるのは、その人しかいないのだと思います。

そんな話を、ゆったり、お茶を飲みながら、お菓子を食べながら行うのが寺カフェです。

参加申し込みは、メールや電話、ファックスにて。できればイベントページの「参加する」としていただければ幸いです。

https://www.facebook.com/events/991661445140295?ref=newsfeed

お一人のご参加も歓迎ですが、大切な方とご一緒にお越しになることもおススメいたします。

久しぶりに対面で、皆さまと一緒の時間を過ごせること、楽しみにしております。