令和2年9月20日【大施食会】【護持会総会】のお知らせ

令和2年の【大施食会】【護持会総会】は規模を大幅に縮小し、9月20日に実施いたします。

【大施食会】
大施食会は令和2年9月20日に「少人数の僧侶、総代のみの出席」にて開催致します。
檀家の皆様には、先だってご案内を郵送いたしました。まだお手元に届いておりませんでしたら、ご一報ください。
先祖供養(施食会・せじきえ)は、供養後、白州町内は各家墓地に卒塔婆をお建て致します。町外墓地の方は卒塔婆・供養札・読み込みのみの3つからお選びください。
諸準備の為、9月10日までにお申し込み下さい。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
卒塔婆は、白州町内に墓地のある方は総代・役員がお建てします。
墓地が町外で、卒塔婆を希望の方は自元寺まで取りにお越し下さい。供養札は郵送致します。どちらも希望なさらない方も、法要内でご芳名を読み上げます

【護持会総会】
護持会総会は同日、法要後に実施いたします。総会資料を郵送し、議事は書面議決といたします。資料をご覧になり、ご意見がございましたら、同じく9月10日までにお申し出下さい。
本年は書面での総会となりますが、よりよい護持会運営のために例年と変わらず活発な議論を賜れればと存じます。
なお、護持会費は自元寺本堂の年間地震保険料、供養料等に充てさせて頂きます。
感染症拡大予防のため、例年とは異なる方法での実施になりますこと、ご理解いただけますと幸いです。変わらず良い供養ができますよう、心を込めお祈りいたします。

【大施食会】にはどういう意味があるのでしょう

大施食会(大施餓鬼会)は各宗派でも広く行われる仏教行事で、多くは年に1回行われます。「大施餓鬼会(だいせがきえ)」ともいいますが、曹洞宗では「大施食会」と呼びます。ご先祖様はもちろんのこと、弔う者のいない無縁仏様やすべての精霊を救うための法要でもあります。

この施食会は特に追善供養(生きている者が亡くなった者のために行う善行)の功徳が大きいとされており、多くの宗派で盛大に行うそうです。
「他の人の救済のために尽くす」ことを尊いと考える、仏教の考えがよくわかる法要といえるかもしれません。

また、曹洞宗をはじめとする禅宗では「生飯(さば)」という作法があります。施食会の時だけ供養を行うのではなく、普段の食事の際にも7粒のお米を取り分けることで、すべての精霊に施食を行うという意味があります。普段の生活と修行とが密接にかかわる、禅宗らしい作法です。

【9・10月坐禅会・古式ヨーガのお知らせ】

 ※ヨーガは9月のお知らせとなります

長雨が一転、急激な暑さに見舞われて、作物も不調のものが多く出ているようです。

平常の開催ですが、体温が平熱であること、感染リスクの高い場所に行っていないなど、自己管理していただくとともに、玄関にて手の消毒にご協力ください。自元寺でも間隔を空ける、窓をあけ、扇風機などで空気の滞らないように努めます。時節柄、急に予定が変更することもあろうかと思います。

前日にホームページやFacebookページなどで確認していただけますと幸いです。オンライン坐禅は別途イベントページをご参照下さい。

坐禅会・ヨーガ講座のご案内です。坐禅、ヨーガともに初めての方でも丁寧に説明いたしますので、どうぞお気軽にお越し下さい。

坐禅会は9月13日(日)、26日(土)、10月4日(日)、17日(土)、午前6時から、自元寺本堂にて行います。

30分ほどの坐禅、朝のお勤め(読経)、小食(お粥の朝食)、8時頃に終わりますが、途中参加、退出も可能です。

参加費無料、持ち物不要です。動きやすい服装でお越しください。初めての方は事前に連絡を頂きますとスムーズです。

古式ヨーガ講座・昼の部は9月11日、25日となります。第2、4金曜日、午前10時から、1時間半前後の講座となります。

ヨーガ・夜の部は9月15日です。第1、3、5火曜日(月2回)の午後7時半からです。1時間半ほどのヨーガを行います。参加費無料、動きやすい服装で、ヨガマットか大きめのバスタオルをご持参ください。

坐禅会、古式ヨーガ講座ともに、お問い合わせもお気軽に。お待ちしております。

馬場美濃守信房公菩提所

白砂山自元寺

山梨県北杜市白州町白須1364

0551-35-2245(Fax兼)

http://jigen-ji.jp

令和2年 お盆棚経のお礼とご挨拶

日本各地に甚大な被害を及ぼした長い梅雨が開けた途端、今度はうだるような猛暑が訪れております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
ここ白州も気温が35度まで上がる日もあり、農作物にも影響が出ていると聞き及びます。大事ないことを願っております。

ご承知の通り、年明けより始まった新型コロナウイルスの流行による影響が全世界に拡がりを見せ、私達の生活にも大きな影響を及ぼしています。今まで、当たり前だったことが、そうでなくなって参りました。日々の暮らしは勿論のことですが、仏事についても同様のことが言え、大切なご先祖様をお迎えするお盆も変化の年となりました。今年は、皆様も様々なお盆の過ごし方をされたのではないかと思います。

自元寺では今年のお盆について、総代会にて例年通り棚経実施とそれぞれのご家庭の意向を第一に、柔軟に対応することを承認いただき、各檀信徒の皆様のご先祖供養のお勤めをさせていただきました。

例年と変わらない通常通りの供養、
お宅には伺わず位牌堂での供養、
オンラインによる供養※、
今年はお盆の供養自体を中止される選択をされた方もいらっしゃいました。
いずれにしても、皆様、ご先祖様との関わりを改めて意識されたのではないでしょうか。

中には、例年通りの供養が出来なかったことを悔いておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、この特別な夏の供養の仕方について、思い悩まれたこと自体が供養となったのかもしれません。自元寺におきましても、例年以上にそれぞれの皆様と向かい合う機会になったお盆であったと感じております。

今年のお盆に際しまして、普段の平穏な生活が実は有難いことだったということを改めて実感しております。まだまだ先行き不安な日々が続きそうですが、皆様のご先祖様やご縁のある方々を想う気持ちを大切に、自元寺でもお勤めを続けて参ります。

これからも何かご不明なこと等ありましたら、「こんなことをお願いするのは、聞くのは失礼では…」などと思わず、お気軽にお電話、メール、ファックスなどにてお問い合わせください。

まだまだ暑い日が続きそうです。皆様、体調など崩されませんようご自愛ください。

なお、例年9月に行っております「大施食会・護持会総会」については、次回以降お知らせいたします。

※オンラインによる供養とは、zoomやYouTubeなどのコミュニケーションアプリを使い、菩提寺と檀家の皆様を繋ぎ、供養を行うことです。
遠方にお住いの方や外出が難しい方も法要に参加できるため、オンライン法要のニーズが高まっているようです。

8月【山梨県内】お盆の棚経のお知らせ

長い梅雨が明け、夏らしい暑さになってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
北杜市近隣、山梨県内の檀家の皆様へ令和2年 お盆の棚経のお知らせです。

8月11日 :白須上地区(坂上より坂下へ)
12日:白須下地区前半(一組方面より)
13日:甲府·韮崎方面
白須下地区後半(明野·公案寺様担当は例年通り)
14日:竹宇地区 (白須より上へ)
 15日:前沢(朝、一組より)·新盆(午後より)
 16日:お寺参り·予備日

※日程の変更等は、8月10日までにご連絡ください
℡ 0551-35-2245(自元寺:山崎)

本年は新型コロナウイルスの影響を鑑みて、各家の意向を第一として、柔軟に対応しながらご供養がお勤めできればと考えております。

例えば「今年は訪問せずに位牌堂での読経を希望したい」「本年は中止したい」その他のご希望、気になることなどございましたら自元寺までご相談ください。

·13日以前は、精霊棚は飾らなくても結構です。
例年通り、13日~16日の期間にて棚をお祀り下さい。
·感染症予防の観点から、お茶などの接待はご遠慮させて頂きます。
·弟·元道も、師匠にあたる長坂町·龍澤寺様より暇を頂ければ共にお勤めさせて頂きます。

ご先祖さまに向き合えるよきお盆のときとなるよう、ともに手を合わせご供養できれば幸いです。

◇お盆の由来

お盆は元々どんな行事だったのでしょうか?
『盂蘭盆経』(うらぼんきょう)という経典にその由来があります。
(お子さんにも読んでいただけるよう、大幅に省略しております)

お釈迦様の弟子に、目連(もくれん)という僧がおりました。亡くなった母を偲び、千里眼で母を探したところ、母親が餓鬼道(欲深い人が死後に行く世界)にいることを知りました。
あんなに自分を大切にしてくれた母親が餓鬼道にいることを悲しんだ目連は、お釈迦様に「なぜ母は餓鬼道にいるのですか。どうすれば母親を救うことができるのでしょうか」と訴えました。

するとお釈迦様は「あなたを愛するあまり『自分の子供さえよければよい』と他の者をおろそかにしたので、あなたの母は餓鬼道にいるのです。救うためには修行からあけた僧、皆に布施をしなさい。たくさんの僧への供養を行うことで、苦しみから救われるでしょう。」
目連は、お釈迦様の教えの通り僧侶に供養を行い、僧侶たちの喜びが餓鬼道まで伝わったことで母親は救われたそうです。

その後、目連は「同じように苦しむ者たちを救うにはどうしたらよいのか」とお釈迦様に尋ねました。お釈迦様は自分を産んでくれた父母や7代にわたる先祖の霊などのために、供養をすることを教えました。それが盂蘭盆会の始まりだと言われています。

お盆に先祖をしのぶこと、ご馳走を用意するのにはこのような由来があるのですね。

◇現代のお盆
13日に迎え火をたきご先祖様をお迎えし、盆棚(精霊棚)をしつらえお祀りします。僧侶も棚経を行います。
精霊棚には位牌と盆提灯を飾り、団子や素麺、果物、野菜、食事などをお供えします。地域や家庭によっても違いがあるようですが、慣習に従って心を込めてお祀りしましょう。

16日に送り火でご先祖様をお送りします。
ゆっくり過ごして帰って下さるよう、送り火は夕方に行うご家庭が多いようです。

お盆は、ご先祖様から脈々と受け継がれるつながりを実感できる良い機会です。親族で集まり、にぎやかに楽しく過ごせるのも現代のお盆の良いところですが、今年は皆が集まるのは難しいかもしれません。今年のお盆は過去から現代への「つながり」に各々で思いをはせてみてはいかがでしょうか。

参考サイト

https://www.soto-kinki.net/butsuji/chishiki_obon.php