8月【山梨県内】お盆の棚経のお知らせ

長い梅雨が明け、夏らしい暑さになってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
北杜市近隣、山梨県内の檀家の皆様へ令和2年 お盆の棚経のお知らせです。

8月11日 :白須上地区(坂上より坂下へ)
12日:白須下地区前半(一組方面より)
13日:甲府·韮崎方面
白須下地区後半(明野·公案寺様担当は例年通り)
14日:竹宇地区 (白須より上へ)
 15日:前沢(朝、一組より)·新盆(午後より)
 16日:お寺参り·予備日

※日程の変更等は、8月10日までにご連絡ください
℡ 0551-35-2245(自元寺:山崎)

本年は新型コロナウイルスの影響を鑑みて、各家の意向を第一として、柔軟に対応しながらご供養がお勤めできればと考えております。

例えば「今年は訪問せずに位牌堂での読経を希望したい」「本年は中止したい」その他のご希望、気になることなどございましたら自元寺までご相談ください。

·13日以前は、精霊棚は飾らなくても結構です。
例年通り、13日~16日の期間にて棚をお祀り下さい。
·感染症予防の観点から、お茶などの接待はご遠慮させて頂きます。
·弟·元道も、師匠にあたる長坂町·龍澤寺様より暇を頂ければ共にお勤めさせて頂きます。

ご先祖さまに向き合えるよきお盆のときとなるよう、ともに手を合わせご供養できれば幸いです。

◇お盆の由来

お盆は元々どんな行事だったのでしょうか?
『盂蘭盆経』(うらぼんきょう)という経典にその由来があります。
(お子さんにも読んでいただけるよう、大幅に省略しております)

お釈迦様の弟子に、目連(もくれん)という僧がおりました。亡くなった母を偲び、千里眼で母を探したところ、母親が餓鬼道(欲深い人が死後に行く世界)にいることを知りました。
あんなに自分を大切にしてくれた母親が餓鬼道にいることを悲しんだ目連は、お釈迦様に「なぜ母は餓鬼道にいるのですか。どうすれば母親を救うことができるのでしょうか」と訴えました。

するとお釈迦様は「あなたを愛するあまり『自分の子供さえよければよい』と他の者をおろそかにしたので、あなたの母は餓鬼道にいるのです。救うためには修行からあけた僧、皆に布施をしなさい。たくさんの僧への供養を行うことで、苦しみから救われるでしょう。」
目連は、お釈迦様の教えの通り僧侶に供養を行い、僧侶たちの喜びが餓鬼道まで伝わったことで母親は救われたそうです。

その後、目連は「同じように苦しむ者たちを救うにはどうしたらよいのか」とお釈迦様に尋ねました。お釈迦様は自分を産んでくれた父母や7代にわたる先祖の霊などのために、供養をすることを教えました。それが盂蘭盆会の始まりだと言われています。

お盆に先祖をしのぶこと、ご馳走を用意するのにはこのような由来があるのですね。

◇現代のお盆
13日に迎え火をたきご先祖様をお迎えし、盆棚(精霊棚)をしつらえお祀りします。僧侶も棚経を行います。
精霊棚には位牌と盆提灯を飾り、団子や素麺、果物、野菜、食事などをお供えします。地域や家庭によっても違いがあるようですが、慣習に従って心を込めてお祀りしましょう。

16日に送り火でご先祖様をお送りします。
ゆっくり過ごして帰って下さるよう、送り火は夕方に行うご家庭が多いようです。

お盆は、ご先祖様から脈々と受け継がれるつながりを実感できる良い機会です。親族で集まり、にぎやかに楽しく過ごせるのも現代のお盆の良いところですが、今年は皆が集まるのは難しいかもしれません。今年のお盆は過去から現代への「つながり」に各々で思いをはせてみてはいかがでしょうか。

参考サイト

https://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/annual/urabone

https://www.soto-kinki.net/butsuji/chishiki_obon.php