令和2年 お盆棚経のお礼とご挨拶

日本各地に甚大な被害を及ぼした長い梅雨が開けた途端、今度はうだるような猛暑が訪れております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
ここ白州も気温が35度まで上がる日もあり、農作物にも影響が出ていると聞き及びます。大事ないことを願っております。

ご承知の通り、年明けより始まった新型コロナウイルスの流行による影響が全世界に拡がりを見せ、私達の生活にも大きな影響を及ぼしています。今まで、当たり前だったことが、そうでなくなって参りました。日々の暮らしは勿論のことですが、仏事についても同様のことが言え、大切なご先祖様をお迎えするお盆も変化の年となりました。今年は、皆様も様々なお盆の過ごし方をされたのではないかと思います。

自元寺では今年のお盆について、総代会にて例年通り棚経実施とそれぞれのご家庭の意向を第一に、柔軟に対応することを承認いただき、各檀信徒の皆様のご先祖供養のお勤めをさせていただきました。

例年と変わらない通常通りの供養、
お宅には伺わず位牌堂での供養、
オンラインによる供養※、
今年はお盆の供養自体を中止される選択をされた方もいらっしゃいました。
いずれにしても、皆様、ご先祖様との関わりを改めて意識されたのではないでしょうか。

中には、例年通りの供養が出来なかったことを悔いておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、この特別な夏の供養の仕方について、思い悩まれたこと自体が供養となったのかもしれません。自元寺におきましても、例年以上にそれぞれの皆様と向かい合う機会になったお盆であったと感じております。

今年のお盆に際しまして、普段の平穏な生活が実は有難いことだったということを改めて実感しております。まだまだ先行き不安な日々が続きそうですが、皆様のご先祖様やご縁のある方々を想う気持ちを大切に、自元寺でもお勤めを続けて参ります。

これからも何かご不明なこと等ありましたら、「こんなことをお願いするのは、聞くのは失礼では…」などと思わず、お気軽にお電話、メール、ファックスなどにてお問い合わせください。

まだまだ暑い日が続きそうです。皆様、体調など崩されませんようご自愛ください。

なお、例年9月に行っております「大施食会・護持会総会」については、次回以降お知らせいたします。

※オンラインによる供養とは、zoomやYouTubeなどのコミュニケーションアプリを使い、菩提寺と檀家の皆様を繋ぎ、供養を行うことです。
遠方にお住いの方や外出が難しい方も法要に参加できるため、オンライン法要のニーズが高まっているようです。