2023年、新年のご挨拶を申し上げます

新年あけましておめでとうございます。
この冬は新型コロナ感染症による行動制限もなく、賑やかな年末年始を過ごされた方も多いことでしょう。

昨年の自元寺は行事も多く、忙しいながら実りの多い年となりました。
まずは。3月には庫裡の耐震改修工事が竣工し、6月に落慶法要を行いました。明るく過ごしやすいだけでなく、十分な耐震補強を施され、より安心して集える場となりました。内覧会で庫裏をご覧いただいた方にも、「古いものが活かされていて親しみが持てる」「厨房が使いやすそう」「スロープが便利」などのありがたいご感想を頂いております。また、12月には表千家同門会・山梨県支部様主催の150人もの方が集まる茶会が催されるなど、新たな形で庫裏をご活用頂く機会にも恵まれました。初めてのご縁をいただいた皆様を新鮮な気持ちでお迎えし、様々な世界の方と触れ合える良さを実感しました。

10月には現住職の祖母葬儀をお勤め致しました。多くの縁ある方や地域の方にお越しいただき、祖母を偲ぶことが叶い嬉しく思います。久しぶりに再会された方も多く、話の輪が広がっておりました。祖母が繋いでくれたご縁の感じられる、あたたかな雰囲気の葬儀となりました。

これらの大きな行事が無事に終えられましたのも、総代・実行委員、檀信徒皆さまのご助力、深いご理解あってのこと。心より感謝申し上げます。

2023年、新年の行事も併せてご報告いたします。
自元寺では毎年正月5日、開山(お寺をひらかれた僧)さま、歴代住職方への報恩供養をお勤めしています。本年も縁あるお寺さま、総代さまと寺族にてお参りすることが出来ました。(今年で424回忌となります)
会社であれば30年を経過すると「老舗」に数えられるといわれていますが、自元寺は開山より453年の長きにわたり続いて参りました。その意義を常に問いながら、また縁ある皆さまとともに考えながら、これからも大切に守られる寺院であり続けられるよう、精進して参る所存です。

コロナ禍、物価高騰、戦争…さまざまな諸問題が山積の現代社会、心が揺らぐこともあるでしょう。きちんと軸を据えて、ともに歩んでいけますれば幸いです。
皆様もさまざまな行事、また思い立った時、お気軽に自元寺にお越しいただければと思います。
「一人ひとりがつながる『おらが寺』を目指して」これからも古より続く良きご縁と伝統を大切にしながら、ゆるやかに進化を続けてまいります。