4月9日「大般若会法会・お花まつり」縮小開催のお知らせ

【大般若会法会・お花まつり 縮小開催について】
ここ最近の暖かさで、ここ白州にも一気に春が来たように感じられます。
さて、令和4年4月9日に予定しておりました「大般若会法会・お花まつり」は、本年も縮小開催させていただきます。

「大般若会祈祷会」は昨年に引き続き、総代様、寺院のみでご祈祷を執り行います。
ご祈祷致しましたお札は、白州町内は総代様・役員様にご配布いただく予定です。町外の檀信徒の皆さまには郵送にてお送り致します。
今年で縮小開催は3回目となります。今年こそはなんとか檀家の皆様に例年通りお集まりいただき、この季節ならではの華やかな行事で春を喜びあいたいと考えておりました。期限間際まで検討を重ねておりましたが、3月中旬を超えてもオミクロン株の収束が見えず、苦渋の決断となりました。

檀家の皆様、地域の皆様がこの一年健やかに過ごせますよう、また新型コロナウイルス感染症の早期終息をお札に記し、心を込めてご祈念いたします。

【花まつりのお話】
お花まつりがお釈迦様の誕生をお祝いしたものということは良く知られております。どの寺院でも共通しているのは、花で彩られた花御堂にお釈迦様の幼い日の姿をかたどった【誕生仏】を安置し、祈りを捧げながら甘茶をかける、というものです。

では、なぜお花を飾るのでしょうか?
それはお釈迦様が花畑でお生まれになったことが由来とされています。お釈迦様は、ネパール南部にある、ルンビニーという小さな村の花畑でお生まれになりました。ネパールの気候は亜熱帯、色とりどりの花が咲き乱れていたことでしょう。それに倣い、お堂を花で美しく飾るのです。飾り方にはこれといった決まりはなく、お堂の屋根に花を敷き詰めることもあれば、足元を花畑のように飾ることもあります。日本では春の花が飾られます。

甘茶をかけるのは、龍が天から降らせた甘露を、お釈迦様の産湯に使ったという伝説になぞらえたといわれています。中国では「優れた王のもとには龍が現れ甘露を降らせる」という言い伝えがあり、これはお釈迦様の徳の高さを表したエピソードとされています。

日本では仏教を日本の習慣に馴染むように工夫してきた歴史がありますが、仏教を根付かせるため中国でも、もとからあった故事や習慣などを取り入れたのですね。仏教が伝わった経路が見える、興味深い伝説だと思います。

さて、そのお花まつりには欠かせない甘茶。自元寺では、境内で採れたものを使います。漢方薬の一種でもあります。機会がありましたら、自元寺製の甘茶、ぜひ味わっていただきたいです。