「パン工房 Zelkowa(ゼルコバ)」住職イチオシ!溶岩窯で焼くこだわりのパン屋さん

八ヶ岳地域にはパン屋さんが多い事はご存じですか?

水がおいしいことや、豊富な食材があることも理由の一つですが、山梨の中でも夏の気温が上がりにくく、パンの発酵が安定しやすいからともいわれているそうです。おいしいパンが焼ける条件が整っているのですね。

「パン工房 Zelkowa(ゼルコバ)」

自元寺より徒歩4分。道の駅はくしゅうからもほど近い、住職イチオシ!パン屋さんのご紹介です。

古民家を改装したレトロな佇まいに、店内では竹籠や木の箱にしっかりと焼き色のついたパンが盛り付けられた、何とも素敵なパン屋さんです。

こだわりパンは2種類の天然酵母・国産の小麦粉・完全天日干の塩を使い、体に優しい材料を選んで作られています。しっとりと焼きあがる国産小麦を使い、天然酵母でゆっくり発酵させているので、ずしっとした食感の食べ応えのあるパンになるそう。生地の風味が楽しめます。

また、「溶岩窯」で焼いていることもおいしさの秘密だそうです。石窯やレンガ窯を使っているパン工房はたまに見かけますが、溶岩窯はなかなか見かけません。溶岩石は遠赤外線を多く出すため窯の温度が上がりやすく、ふっくらとボリュームのあるきめ細かいパンが焼けるそうです。ハード系のパンも食べやすいなあと感じられるのはこのためかもしれません。

住職のおすすめのパンは、ひとつに選べませんが「黒蜜バターのパン」です。

こだわりの黒蜜とバター、パンの相性はバッチリ。人気のパンがゆえ、残っていたらラッキー。少し癖のある黒蜜と乳製品のコクは最高の組み合わせです。

また「レーズンパン」もおススメです。大小2サイズあり、ご家族皆で召し上がる時やお土産にするには大きいものを、ひとり占めする時には小さめの丸形を選べ、人数に合わせて楽しむことができます。レーズンの甘味が生地にピッタリ合った、本当においしいパンです。

食パンのような、シンプルなパンが好きな方には「ふすまパン」がおすすめ。オーブンで焼くとふっくら香ばしく、バターをぬって食べると小麦粉全部の味が口に広がって、素材のよさを体全体で感じることができます。毎日でも食べたくなる味わいです。

ゼルコバさんの駐車場には首都圏ナンバーの車もよく見かけます。立川時代からのファンがわざわざ食べに来ているそうなのですが、白州に移転してさらに味が良くなったという口コミも見かけました。

自元寺に用事があるときに立ち寄る予定でしたら、夕方にはほぼ売り切れてしまうので先にゼルコバさんに行った方がよいかもしれません。

ゼルコバさんのパンとシャルマンワインのワインを買い込んで、のんびりと秋の夜長を楽しむ贅沢はいかがでしょうか。

店主・小野孝章さんからのコメントです。

きっかけは以前よりこちらには遊びに来ていて土地の事は知っていたのですが、私たちが越してくる1年前に友人が須玉に越してきて自分達で家を修復して生活する様を見て、私も自分の力で出来ることをやってみたいと思い、色々な縁もあってこの地に来ました。 良かったことは自然環境がすぐ側にあると言うところです。自然が近いと言うことは恩恵も沢山ありますが、災害の影響も近いと言う事です。僕は人の手が余り加わっていないそんな環境がいいなぁと思いました。 パンを作る上での利点は気持ち良く出来ることです、水もとてもいいですし、空気もいい!冬はお店がゆっくりですが空気がピンとしていて一番好きです。