学びあう「みんなのテラコヤ」活動 再開しました【次回 2/25 10:30~】

「みんなのテラコヤ」とは、主に山梨県のお寺の境内で『誰もがはたらき、学び合える場(コワーキング・コラーニングスペース)』です。北杜市で活動をする「NPOトイロ」さんが企画・運営をしています。新型コロナウイルスの影響で、オンライン・縮小開催しておりましたが、現在も月1回ペースで活動を続け、2023年1月29日より本格的に再開されました。自元寺も2018年から活動のお手伝いをしており、今年で5年目に突入しています。

1月29日に開催されたイベントは、「子どもも楽しい、大人の休日~みんなのテラコヤin自元寺」。大学生が企画を考え、自元寺は会場を提供させていただきました。自元寺境内を子どもたちの遊び場として開放。運営スタッフが一緒に遊び、大人たちもゆっくり過ごせたようです。

自元寺の庫裏に加え、森や広い庭も会場に大人も子どもも思い思いの時間を過ごしました。大人は会議や仕事(新庫裡はWi-Fiが使えます!)また森の中での学びの時間で充実した時間を過ごしてくださったようです。
子どもたちも子ども同士でゲームをしたり、ハンモックで横になったり、マシュマロを焼いたり、庭で遊んだりと、家では出来ない遊びを楽しみました。お墓参りに来られた檀家さんのお子さんとテラコヤ参加の子どもたちが一緒になって遊ぶ場面もあり、穏やかな気持ちになりました。見守りのスタッフの皆様、ありがとうございました。参加したのは小さな子どもたちだけではありません。観の間では宿題に向かう中学生もおり、お寺の広いスペースを有効活用していただけたようです。
住職は檀務があり寺務所で仕事をしておりましたが、多くの人がお寺に集い、にぎやかな声が響く、ゆるやかな時間が流れているのはとても心地よいものでした。

ゆるやかにつながる、みんなのテラコヤ。次回は2月25日(土)10:30~15:30です。
「子どもも楽しい、大人の休日~みんなのテラコヤin自元寺」
1月と同様にコワーキングスペースの開放、カフェスペース、外遊びなどに加え、2月は住職も参加する「デスカフェ」「写経・写仏のじかん」なども考えています。
小さなお子様がいる方も気軽に参加できるよう、保育士免許をもったスタッフが一時預かりを企画しています(有料)。焚き火でマシュマロ焼き、芋をお持ちいたければホカホカ焼き芋もできます。初めての方もお気軽にどうぞ。

予約・イベント詳細は下記URLか、QRコードよりご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしています。

http://ptix.at/Fs4qE1

https://fb.me/e/3jaRjfNau

2023年、新年のご挨拶を申し上げます

新年あけましておめでとうございます。
この冬は新型コロナ感染症による行動制限もなく、賑やかな年末年始を過ごされた方も多いことでしょう。

昨年の自元寺は行事も多く、忙しいながら実りの多い年となりました。
まずは。3月には庫裡の耐震改修工事が竣工し、6月に落慶法要を行いました。明るく過ごしやすいだけでなく、十分な耐震補強を施され、より安心して集える場となりました。内覧会で庫裏をご覧いただいた方にも、「古いものが活かされていて親しみが持てる」「厨房が使いやすそう」「スロープが便利」などのありがたいご感想を頂いております。また、12月には表千家同門会・山梨県支部様主催の150人もの方が集まる茶会が催されるなど、新たな形で庫裏をご活用頂く機会にも恵まれました。初めてのご縁をいただいた皆様を新鮮な気持ちでお迎えし、様々な世界の方と触れ合える良さを実感しました。

10月には現住職の祖母葬儀をお勤め致しました。多くの縁ある方や地域の方にお越しいただき、祖母を偲ぶことが叶い嬉しく思います。久しぶりに再会された方も多く、話の輪が広がっておりました。祖母が繋いでくれたご縁の感じられる、あたたかな雰囲気の葬儀となりました。

これらの大きな行事が無事に終えられましたのも、総代・実行委員、檀信徒皆さまのご助力、深いご理解あってのこと。心より感謝申し上げます。

2023年、新年の行事も併せてご報告いたします。
自元寺では毎年正月5日、開山(お寺をひらかれた僧)さま、歴代住職方への報恩供養をお勤めしています。本年も縁あるお寺さま、総代さまと寺族にてお参りすることが出来ました。(今年で424回忌となります)
会社であれば30年を経過すると「老舗」に数えられるといわれていますが、自元寺は開山より453年の長きにわたり続いて参りました。その意義を常に問いながら、また縁ある皆さまとともに考えながら、これからも大切に守られる寺院であり続けられるよう、精進して参る所存です。

コロナ禍、物価高騰、戦争…さまざまな諸問題が山積の現代社会、心が揺らぐこともあるでしょう。きちんと軸を据えて、ともに歩んでいけますれば幸いです。
皆様もさまざまな行事、また思い立った時、お気軽に自元寺にお越しいただければと思います。
「一人ひとりがつながる『おらが寺』を目指して」これからも古より続く良きご縁と伝統を大切にしながら、ゆるやかに進化を続けてまいります。

表千家同門会 山梨県支部主催の茶会を開催いたしました

12月4日(日)、表千家同門会山梨県支部主催の茶会が庫裏にて開催されました。

当日は、表千家の同門、150名近い方がお越し下さいました。

茶道に携わる方の身のこなしの美しさ、対応のやわらかさ、動きの無駄のなさに感服し、おもてなしの究極の形を目の当たりにした気持ちです。また、茶道に関する書、華、書、お香、仏教への造詣の深さも素晴らしく感じました。特に襖にある先代の遺墨にも触れてくださったこと、感無量です。

感激したのが、最後のおそうじ(畳を拭き上げて下さっていました)まで、細やかにお心遣いいただいたことです。茶道に携わる方々の、謙虚さやご配慮に頭が下がるのと同時に、永平寺での修行の初心を思い出し、背筋が伸びる思いがしております。

このような大きな茶会は、自元寺でも初めての試みでありました。寺院側も不慣れで不手際があったことや、子どもたちの声が響いてしまった事など、心苦しく感じておりました。しかし「道」を歩まれる皆様の寛容さに包み込んでいただき、素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。再びのご縁がございますことを、心より願っております。

本当に素晴らしい茶会でしたので、またの機会がありましたら、ぜひとも檀信徒の皆様にも茶席にご参加いただけるような体制を整えられたらと感じました。

今回ご縁をいただきました、表千家同門会 山梨県支部の皆様に心より感謝を申し上げます。

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ここ自元寺でも、檀信徒の皆様と地域の皆様向けに茶会を催しております。

茶道と禅宗の組み合わせを、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、現在広く知られる茶道の成り立ちに、禅宗が深くかかわっています。

戦国時代、大名たちの間で茶の湯が大流行しました。始めは豪華絢爛、パーティーのような茶会が催されていましたが、それに異を唱えた千利休によって、精神性を重んじた茶の形式「わび茶」が完成しました。

利休は、曹洞宗と同じ禅宗である臨済宗寺院での修行を経て、わび茶を完成させました。無駄や虚飾を省き、深い精神性を重んじる事で、茶を通して、悟りの一つの形に至ろうとしたのだそうです。『茶禅一味(ちゃぜんいちみ)』という言葉も残しています。

たゆまぬ稽古(お点前)を重ねることで無我の境地に至ろうとするのは、日々修行を重ねる禅宗の考えと共通するものです。長い年月のなか受け継がれ磨き抜かれてきた所作はひたすら美しく、初めて見る人にも感動を与えます。

道を究めようとする方々の美しさは、目的への深い理解と日々の積み重ねがあってこそなのだなと感じられた一日となりました。

参考

https://www.sankei.com/article/20220903-P37FVBWCNRPYNBJURQDVW5WWNQ/

https://shop.senchado.jp/blogs/ocha/20210608_256

【庫裡内覧と精進料理の会】

1週間前の行事、遅れてのご報告になりますが、檀信徒・坐禅会・ヨーガ講座・茶道参加者対象とした内覧会と、精進料理ランチを行いました。

古屋賢仁実行委員長(建築部会長兼)のごあいさつ

11月25、26日と連日の開催でしたが、2日間のべ45名、精進料理も60名分(お見えになれなくなった方へお弁当をつくりました)とボリュームのある2日間でしたが、建築部会を中心とした総代さま、山内の皆で無事終えることが出来ました。

開基・馬場美濃守信房公についての講演上映

先般の小和田哲男先生ご講演は、初めてご覧になる方も、改めて見る方も、新たな気づきがあったようでした。

内覧では、限られた時間ではありましたが、建築部会にて何を描いて、進めてきたか、検討していただいたことが、具体的にどのように活かされたのかを感じて頂けたのではないかと思います。

内覧ののち、精進料理ランチは弟・元道がフル稼働してくれました。

〇1日目メニュー

馬鈴薯ゆかりご飯、野菜盛沢山でとった出汁の白菜とお揚げのお味噌汁、総代さん奥様手作りの漬物(ハヤト瓜)、里芋の唐揚げ、煮物(大根、人参、カボチャ)、ゴマ豆腐

〇2日目メニュー

馬鈴薯ゆかりご飯、野菜盛沢山でとった出汁の白菜とお揚げお味噌汁、総代さん奥様手作りの漬物(大根甘酢漬け)、里芋の唐揚げ、煮物(こんにゃく、椎茸、人参)、カボチャの黄粉和え、ゴマ豆腐

お米や馬鈴薯、白菜、大根、里芋、カボチャ、漬物と多くの食材は開催を知った檀家さん、縁者より頂いたものです。

お味噌汁のだしの美味しさにはとても驚かれたようで、何人もおかわりをしていただけたこと、とてもうれしかったです!

皆さまもお気持ちも相まって、とても贅沢な時間となりました。

お礼申し上げます。

伽藍の胸襟をひらく、そんなテーマで庫裡を設計、総代さん方、檀信徒のみなさまと共に作り上げてきました。

伽藍はできても、そこにどんな血肉が通うのか、これは一生かけて考え続けなければならないことだと思います。

でも決してひとりではなく、多くの方がいることを、今回の事業を通して実感しました。

当たり前のようだけど、縁ある人、おひとりおひとりのお声を聴き続けられる人間でありたいと思っています。

11/25(金)・26(土)「庫裡内覧と精進料理の会」のお知らせ

11/25(金)・26(土)「庫裡内覧と精進料理の会」を開催いたします。食材の準備の都合上、11/18(金)までにお申し込みをお願いいたします。

定員を設けております。檀家の皆様を優先いたしますが、その他の皆様も余裕があればお申込みいただけます。地域の皆様にも是非ご覧いただきたい温かな場ですので、どなたでもお気軽にご参加いただけましたら幸いです。

内容は、両日とも同じものです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

【日程】

11/25(金)・26(土)

【時間】
10:00~  受付
10:30~  小和田哲男先生ご講演上映(1時間)
11:30~  住職、建築部会による内覧説明
12:00~  精進料理説明・食事
13:00     解散予定

【お申し込み方法】
電話、メールにてお願いいたします。
ご参加される方の
・お名前
・ご連絡先
・食品アレルギーなど
をお伝えください。

電話 0551-35-2245(Fax兼)  メール jigenji1570@outlook.jp

【費用】
無料

【締め切り】
11/18(金)までにお申し込みください。

【Temple Morning Radio】

未来の住職塾・塾長としてはもちろん、多方面で活躍されている「ひじり」僧侶・松本紹圭さんの配信されているPodcast・Temple Morning Radioに出演させていただきました!

松本さんと話すだけで私がケアされており、幼少期の話や永平寺での修行時代、最近の話など、色々話しております。(とても良い時間であまり記憶にないけど、あっという間でした)

 

下記よりお聞きいただけますので、よろしければぜひに!!

松本紹圭さんのTMR ⇒ https://note.com/pilgry/n/nf674d7adb98e

住職・山崎とのラジオを連続して聞く場合 ⇒ 
https://open.spotify.com/playlist/4L2FOvuVi4MwsLj0ufmSGG?si=7aecc7c4f96b40cf

【11/12(土)朝粥坐禅会の内容変更について】

明日予定しております、朝粥、月例坐禅会ですが、諸般の事情により、坐禅のみの開催とさせていただきます。(お勤めと朝粥は中止)

本堂は開放しておりますが、住職も参加できません。各自ご自由に、お座りください。


前日のご案内となり、申し訳ございませんが、お許しくださいm(__)m
次回以降は坐禅会、ヨーガ、茶道など、予定通り開催致します。ご都合叶います方はご参加いただけますと幸いです。

【信玄公祭り】馬場信春(信房)公の北杜隊が自元寺より出陣しました

10月29日、約3年半ぶりの信玄公まつりが開催されました。信玄公祭りのハイライトは日本でも最大規模の武者行列。甲冑を着た1000名以上の武者たちが甲府の街を練り歩きます。

武田二十四将、武田四名臣の一人である馬場信春隊は、自元寺より出陣式を行いました。

北杜市が馬場信春隊を担当するのは2年に1回で、例年は自元寺での墓参の後、道の駅に移動し出陣式という流れです。本年は観光課のご尽力により、自元寺において、墓参から出陣式までが開催されました。

境内に鎧武者が集まる姿は、圧巻の歴史絵巻です。厳かなお寺の雰囲気とも相まって、まるで現代日本ではないような雰囲気でした。また、勝利を願う出陣式には、清めの酒が欠かせません。この場にふさわしい地元の酒、七賢を盃で酌み交わしての出陣式です。出陣の「ときの声」も何とも勇ましく、この場所だけ時代が巻き戻ったように感じられました。

信春公の治めたこの地、特に縁の深いこの場所で出陣式まで行えたことは大変喜ばしいことです。当日は総代さまを始め、檀信徒の皆さま、地元からもたくさんの皆さまにお越し頂き、厳かでありながらにぎやかな出陣式となりました。特に総代さまにおかれましては、お忙しい中、受入れ対応、隊全体の墓参お手伝いなどを頂きました。ありがとうございました。

上村北杜市長、加藤市議会議長よりも激励の言葉があり馬場さまの功績、北杜市の誇る偉人とたたえられ、大いに隊の士気を高めていただいたと思います。

皆様の笑顔と声援に見送られ、現代の鎧武者達は甲府の街に出陣していきました。

住職も、事前学習会や打合せなどに微力ながら助力ができ、充実感と共に、清々しい気持ちで出陣を見送ることが出来ました。準備よりご協力下さった皆様にも心より感謝申し上げます。

さて、馬場信春公役に選ばれたのは、北杜市在住でトライアスロンのプロアスリート、栗原正明(通称・エース栗原)さん。栗原さんは、北杜市を中心に活動するアスリートです。ここ北杜市の魅力を、競技を通じて様々なメディアで発信し続けていらっしゃいます。その活動が高く評価され、やまなし大使や、北杜市のふるさと親善大使にも 就任されました。

信春公は「不死身」と称えられる程に強い武士だったと伝えられています。70回以上の出陣で傷一つ負うことがなかったと伝えられる程です。

自分を鍛え、戦い続ける栗原さん。そして数々の戦を戦い抜いてきた信春公。戦う場所や時代は異なりますが、栗原さんの鍛え抜かれた姿は信春公に重なるところがあったのではないかと思います。

今年の信玄公祭りも、地域皆の笑顔やご縁が広がる素晴らしいものとなりました。いで立ちこそ戦装束ではありますが、平和な世の、笑顔あふれる催しであり続けるように願っております。

エース栗原さん オフィシャルサイト

https://www.acekurihara.xyz/

【11・12月の坐禅会・ヨーガ講座(昼の部)・茶道教室 ご案内】

稲刈りが終わり、地域の風物詩となった「台ケ原宿市」も3年ぶりに開催され、大いににぎわいました。

11月に入ると、少し落ち着いた雰囲気となっている白州です。

さて、年末に向けての定例行事ご案内です。

 

 

【坐禅会】※予約不要

場所:自元寺本堂

日程:11月12日(土)、20日(日)、12月4日(日)、10日(土)

朝6時止静(しじょう・坐禅はじまり) → 30分ほどの坐禅 → 朝のお勤め(読経) → 小食(お粥の朝食) → 8時終了 (途中参加、退出も可能です)

参加費無料、持ち物不要です。動きやすい服装でお越しください。早朝の本堂は冷えますので、ひざ掛けなどの防寒の支度をしていただいてもよろしいかと思います。(3枚ほどの準備はあります)

初めての方は事前に連絡を頂きますとスムーズにご案内できます。

坐禅会がない日でも朝の坐禅・お勤めを皆さまに開放しております。

坐禅会の時間と異なります。住職が不在の日もごさいますので、お問い合わせいただいてから、ご参加ください。

解散後、Templemorning(おそうじ)の時間もございます。こちらもご自由にご参加いただけます。

【古式ヨーガ講座】※予約不要

場所:自元寺本堂

日程

午前の部:午前10時から、1時間半前後

11月11日(金)、25日(金)、12月9日(金)、23日(金)

夜の部は開催を見合わせております。

 

参加費無料。動きやすい服装でお越しください。

持ち物:ヨガマットか大きめのバスタオル

古式ヨーガは無理なポーズが少なく、初心者の方も体力に自信のない方も楽しんでいただけます。どなたもお気軽にご参加ください。

 

 

【茶道教室・Tera Cha】

11月4日(金)、18日(金)、12月はお問い合わせください。

13時半〜

お寺で肩ひじ張らずに、茶道に接してみませんか?

茶禅一味。

禅と茶道はとても密接なものです。

静かなお寺の境内で、やさしい先生ご指導の下、作法を学び、お抹茶と美味しい和菓子でひと時を過ごしましょう。

○参加費 2,000円(講師謝礼・お茶・和菓子代込)当日お支払ください。

○服装  自由ですが、白足袋か白靴下をご持参ください。足の悪い方はイスでもご参加いただけます。 

○講師  大澤由美子先生(表千家教授・北杜市・公案寺寺族)

 

 

 

※ご参加の際 ご協力いただきたい事※

・体温測定

・手洗い

・体調管理(ご家族に発熱している方がいる場合もご参加をお控えください)

自元寺でも、定期的に窓を開けて換気を行い、十分な間隔をとれるよう工夫し、皆様に安心してご参加いただけるよう留意してまいります。

どの行事もお寺の静かな環境で自分を見つめる充実した時間が過ごせます。皆さまとお会いできることを楽しみにお待ちしております。

 

 

 

お申し込み・お問い合わせは下記の連絡先(電話・ホームページのメッセージ)へお願い致します。

 

馬場美濃守信房公菩提所 白砂山自元寺

山梨県北杜市白州町白須1364

0551-35-2245(Fax兼)

✉ jigenji1570@outlook.jp

先々代住職妻 山崎彌生の本葬儀を行いました 

去る10月7・8日、祖母、自元寺先々代住職妻、山崎彌生の通夜と本葬儀を行いました。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大時期に重なりましたため、1周忌に合わせての実施です。命日は令和3年10月8日、93歳で天寿を全うしての逝去でした。

通夜は涙をこぼしたような冷たい雨の降る日となりましたが、葬儀の日には一転し、気持ちの良い秋晴れとなりました。

一年越しの葬儀となりましたが、祖母とご縁のある皆様が想いを込めてお焼香やお参りをしてくださる、あたたかな儀式となりました。参列が難しくても、ご自宅から手を合わせて下さった方もいらっしゃると聞き及んでおります。

また、ご参列くださった皆様との会話の中で、家族も知らなかった祖母の一面を知り、改めてその人柄が素晴らしいものだったのだなと感じました。

例えば、早くに配偶者を失った方の話を伺いました。小さなお子さんを抱えながら朝早く仕事に出かけなくてはならなかったそうですが、頼れる人もおらず、保育園も空いていない時間です。途方に暮れたその方は、お子さんを彌生先生のいる自元寺に預け仕事へ。お子さんは祖母とともに保育園に登園したそうです。現代だときっと「仕事の枠を超えている」と言われてしまうかもしれません。でも、祖母は困った人がいれば当然のように、身内のように手を差し伸べていたのです。

きっと、裏表のない祖母は、誰にでもそうしてきたのでしょう。お寺に身を置く寺族としても、保育士としても、真摯にその人その人に向き合い、寄り添う祖母の姿勢があらわれていたように感じます。

住職も「ばあちゃん」への想いが深くなった儀式でした。

戦争を乗り越え、その後の激動の時代も乗り越え、一言では表せられないような苦労をしてきたであろう祖母。大変な事も多かったと思いますが、祖母との思い出を懐かしそうに語る皆様のお顔を見ると、人とご縁に恵まれた、豊かな人生だったのだろうと思います。

教区の寺院、法類、親類の寺院、総代さんをはじめ、関係各位の皆さまにも多くのお力添えをいただきました。また、地域からも沢山の方がお越し下さり、祖母を偲んでくださいました。

祖母とご縁のあった全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

葬儀のお知らせ記事

山崎彌生の話記事