2019年頭のお寺参り・初の試み

毎年1月15日はお寺参りです。

位牌堂で新年のお参りをされたのち、こたつで自元寺に代々伝わる甘酒と、住職手づくりの永平寺直伝ゴマ豆腐とで、お茶を飲んでいかれます。(私はずっとこたつにいて皆さんとお話をしております)
この日は1日中お寺参りですので、好きな時間におみえになって、お好きなように時間を過ごされるのですが、本年は、緩和ケア認定看護師・白砂麻里さんにお願いして、「余命3か月と言われて、何を大切にしたいか」という環境を想定したもしバナカードを使って、人生の価値観を具体的に考えてみるという時間を作って頂きました。

私も昨年11月に妻と二人で体験しましたが、カードに書いてある具体的な項目を選択していくなかで、限られた時間にできることは本当に少ない、というか無常を説く仏教の功徳はこういった視野からこそより輝く、更には、輝いてるなーとか二元的に見ているのではなく、その真っただ中に飛び込んでいかなければいけないのだ(仏道にしていくのだ)と痛感した次第です。

体験された檀家さんそれぞれ、感じることがあったと思いますが、私自身のこととして、必ず迎える「死」を受け止め、生きていく姿勢で共に歩んでいける僧侶でありたいと思います。

檀家さんや地域の方々の溢れんばかりの能力はまだまだはかりしれません。そんな皆様にお導きをいただきながら、今ある縁を深化し、共に歩んでまいりたいと思う、本年のお寺参りでした。